後藤組の概要
(日本当局資料より)
後藤組の特徴・傾向
後藤忠政こと
- 後藤忠正
後藤組組長 - 前科9犯
- 昭和17.09.16生
山口組における地位向上のため、山口対一和の抗争に配下を送り込み、過激な行動に走ったり、組織拡大を強力に進め、五代目山口組組長渡辺芳則に密着し取り入っている。目的の為には、手段を選ばず、組員を飴と鞭で巧みに操り陰湿且つ過激な攻撃行動を起こしている。
資金面では地元の財政界人、在京の右翼、金融界、総会屋、不動産ブローカー等と知己を持ち、これらを利用して莫大な資金をつくった。特に、過去創価学会の土地不正取得、墓地公園建設を巡る(株)日原と市政の癒着問題に深く介入し、莫大な資金を得た他、ゴルフ場、企業進出等の開発行為を察知し土地先行取得による企業恐喝で暴利を得、これをもとに東京進出を果たした。都内六本木のマンションに居住、新宿四谷2丁目の「(株)リゾップ」「(株)富嶽企画」等のフロント企業を拠点に活動している。
組織
(堅固な組織との上下関係)
強固なところ
- 指揮命令系統の確立
- 通信機器(移動電話等)をフル活用し、招集体制が他の組織と比較して確立されている。
- 外様的組織、地方組織を単なる資金源としていない。(後藤への忠誠心をみるために組織犯罪に組み入れる。)
- 主要行事等組織情報を外に流さず、保秘が徹底されている。(直前にならないとわからない。)
- 信賞必罰
- 論功行賞が完全に実施される。(家族の生活費、出所後の地位、報奨金、車等の贈与)
- 個人犯罪で組織に迷惑をかけた場合は、降格等の罰を与える。
- 見せしめの為のリンチを他の者が見ている前で、同僚にやらせる。
- ファミリー主導
- 後藤4兄弟が組織の中枢を占め、絶対的主導権を握っている。
- 組織の地位等の昇格は、4兄弟の受けが良くないと認められない。
弱いところ
- 一枚岩ではない。
- 主要幹部の中にも勢力、人事を巡り確執(派閥化)がある。
- 後藤忠正を神仏化しており、都合の悪いところは報告しない。
- 古参組員の組織離脱が最近特に見られる。これに対する組織の追い込みが見られない。
- 警察とのパイプ役を欲しがっている。(従来型のヤクザではなく要注意)
- 本家の方針には、従順にしたがっている。
資金源
強固なところ
- 既存資金源が豊富
- 時代の流れにそった有効且かつ多額な資金を獲得し、更にこれを基にマネービルに努めている。
- 大手企業、宗教団体等を対象とした一攫千金的また、継続的資金の獲得
- 巧みに税務対策を講じている。(申告するが納税は免れている)。
- 情報収集力に優れている
- 政財界及びアウトロー的人物に至るまで多方面にわたる人脈を有している。
- 行政に介入している。(周辺者を市議会や区画整理役員等へ登用)
弱いところ
- 上下の差が大きい
- 資金が豊富なのは、後藤ファミリー及びほんの一部の主要幹部のみである。
- 下部構成員の中には、公共料金や上納金の支払いに窮している者がある。
- 主要、多額な資金源事案には組長等主要幹部が直接関与する。
- バブル崩壊により、従来のような開発行為関与、株式投資等による資金獲得ができなくなりつつある。(今後どこに目を付けるか)
武器
強固なところ
- 組織管理が徹底され隠匿が巧妙
- 一般構成員には隠匿場所は明らかにされておらず、極一部の上級幹部のみが把握している。
- 捜査員の裏をかいての武器の先行運搬等隠匿方法が巧妙である。(抗争、ボディガード等の場合は、アベックを装う等ヤクザとは思えないような車両、人物を使う。)
- 個人所有の武器を共同保管、共同隠匿している。(多事件でその一部の者が検挙されれば直ちに場所を変更する。)
- 海外にも密輸ルートを持っている。
- 過去の検挙事例(昭和63年8月 38丁押収)からフィリピンの高級軍人等にコネを有し、外国で幹部が射撃訓練をしている。幹部クラスの海外渡航が多く、香港マフィアと繋がっている。
弱いところ
- 押収、突き上げが可能な面がある。
- 武器係、有事の際の運搬役等が限られているため、これらの者を徹底マークする事により押収、検挙が可能である。
- 過去に密輸された拳銃が拡散し、未押収となっているものがあり、これらを発見、押収する事により突き上げも可能である。
犯罪
強固なところ
- 綿密、計画的に犯行(焦らず長期的に構える)
- 役割分担(下見、ヒットマン、見届役等)を明確にし、その担当者は本スジを知らされていない。(突き上げ不能)
- 犯行には窃取した県外ナンバーを取り付けた乗用車を使用し、突き上げを不能にする。
- 資金面で余裕があるため、焦らずジワジワと相手に音を上げさせる。(事件化が困難)
- 報復禿名事件の敢行
- 個人犯罪は比較的少ないが、組織の面子や方針に逆らう者については、執拗に組織的に敢行する。
- 組織内外に対するアピール性のある事件を積極的に敢行し、組織の威力や地位の向上に利用する。
- 攻撃目標に対しては、相手、手段を選ばない。(女、子供や衆人監視の中でも敢行し、凄惨性を見せつけるため、その後の被害届が困難になっている。)
- 企業の落ち度につけ込みトップを引き出す
- 企業の落ち度を利用し、トップとの交渉で法外な金を取るが、その前後において巧みな接待攻勢をかけ商談的形態やナリ直しをし、被害意識を薄める。
弱いところ
- フロント企業を含めた交友企業の事件化
- 主要な資金源犯罪は、組長ら主要幹部が絡むのでフロント企業や交友企業の事件化を図り、離反工作による突き上げも可能となる。
- 検事が後藤組の体面を傷つける、あるいは資金源を遮断することとなり、組織にダメージを与えることができる。
- 被害金額が多額なため、隠ぺい工作が不可能。
- 金融捜査により、金の流れの解明が可能である。
- 税資料を入手しやすく国税当局との連携により、資金の収奪ができる。(後藤組もこれを恐れている。)
弁護士
強固なところ
- 極左系弁護士及び悪徳弁護士(元検事等)を複数使う。
- 逮捕被疑者に対して、外から組織的指令を出し完全否認させる。
- 検察官対策も巧みである。
- 起訴後の勾留被疑者が弁護士を通じ、共犯被疑者の供述調書の差し入れを要求したり、調書を組長はじめ組織的に検討を加えている。
弱いところ
- 弁護士が考える以上の処分(接禁、起訴、保釈、量刑)を獲得する事により、組織との信頼関係をなくす。
後藤個人
強固なところ
- 処世述に優れている
- これまでの変遷の中でも何度か不利な立場に立ちながら、より以上の地位や立場を築いている。
- 相手に恩を着せる。貸しを作る。後藤は大した者だと思わせる事が巧い。
- 一種のカリスマ性を持っている。
- 自分に利益となる事は、イデオロギーを超えて取り込む。 左翼、右翼、同和等に関係なく、耳を傾け、自分のため、組織のために取り入れる。
弱いところ
- 金銭欲が強いが、事故の地位向上や立場を有利にするためには、多額な出金は惜しまない。
- 出世欲が強い。
- ワンマンで後継者がいない。
- 小心者で、特に逮捕を極度に恐れている。
- ボディガードや事務所、自宅の警戒のやり方、自宅、車両の構造、乗車位置(助手席に乗る事が多い)等が必要以上である。二次団体の法人化にも自己の名前を消した。
- 体面を異常に気にする。
- 利用企業、ダンベー等の検挙がダメージにつながる。
- 若い女を好み、無差別に情交を結ぶ。
- 年に1~2回、心臓病で入院する。
マスコミ
強固なところ
- マスコミを恫喝
- 組織に不利な報道については、組織名を使って執念深く脅迫する。
- 週間誌に情報提供(謝礼振込あり)
弱いところ
- 構成員が覚せい剤、窃盗罪で検挙され、報道される事を極力恐れる。(報道後、直ちに日を遡った破門状を幹部が警察に持参する。)
ジェーク・アデルステイン様
私は新聞記者の柴と申します。日ごろから山口組の取材に取り組んでいる者です。
アデルステイン記者がお書きになった後藤組の後藤忠正組長と、FBIとの取引による肝臓移植手術の記事は見事なスクープでした。
(Salute!)
しかし、なぜ読売新聞が、このスクープを取り上げなかったのか、非常に興味があります。(おおよその見当はつきますが)
アデルステイン記者が、読売新聞を退職し、この記事を本国でお書きなるまでのご苦労、ご苦心を、ぜひご教示いただけないでしょうか?
日本の新聞、報道機関にとって、大きな励みになると信じています。
(英語が苦手なので日本語でごめんなさい。私の専門は中国語で、ChinaMfiaなどの取材が得意です)
David CHAI
TEL 81−●●−●●●●−●●●●
FAX 81−●−●●●●−●●●●
ご返事、よろしくお願いいたします。
Hi Jake,
Just a short one to let you know that I really love your work : )
I hope one day I can also make some contribution to the knowledge of corruption with a cultural perspective.
Please stay 元気 and keep fighting!
Peiyi
Hey Wang-san,
Thank you very much for the words of encouragement. I’m glad to see that people are still reading this section. I was hoping it would provide reference value.
Contributions to the blog are always welcome.
jake